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ネタとか書き殴りとかSSとかの倉庫
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東條晶
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過去ログ漁ってたら見つけたのでサルベージ。いや、何か今月号のSQが巻き寿司だっていうから……

「解せませんね」
「なにがだよ」
「節分というものには恵方巻きを恵方に向かって一言も発せず黙々と一本食べ切るのがしきたりじゃあないんですか!」
 そう叫ぶメフィストを置き去りに、燐は黙々と大根を刻んでいた。
「うちの節分は鰯と豆だけって決まってんだよ」
 グリルでは丸々とした鰯が焼けている。しかも明太鰯だ、充分なごちそうだってことなどこのセレブにはわかるまい。それに大根と油揚げの味噌汁と水菜のサラダに作り置きのひじきの煮物、炊きたてご飯で充分な食卓だ。
「しかし、合わせ酢の香りはしますが」
 ふんふんと鼻を鳴らす男に、燐は息を吐く。犬になるからって嗅覚まで犬並とかそう言う事はないだろうけれど実は本当にそうなのかとすら思えて来る。
「あー、それはなー」
 説明して、早急に帰ってもらおうと思った瞬間、ドアが開いた。
「ただい……何の御用ですかフェレス卿、お帰りはあちらですよ」
 外の冷気を纏った雪男が、まるでブリザードのような冷たい口調を彼の理事長に向けるのだが。
「で、このお酢の香りは一体?」
 完全に何処吹く風、である。
「話聞いてないですね、貴方」
 ジャコン、と物騒な音が聞こえた瞬間、、燐はヘラッと笑って雪男になぁ、と声をかけた。
「明日の弁当さ、炊き込み寿司でいいかー?牛蒡と人参が安かったんだよ」
「あ、うん。いいよ。海老乗せてよね海老」
「もう下ごしらえしてんよ。お前海老好きだもんな」
「そこですか、そこなんですか寿司酢の香りは!何故今日じゃない!」
 完全に蚊帳の外になりかけたメフィストの叫びに、雪男が全然笑ってない瞳を向けてにやりと笑ってみせる。
「僕の目の前で巻き寿司丸ごと食べたら襲うよっていったんですけど何か問題が?」
 一秒ほどの時間を置いて、メフィストは深く深く息をつくとじゃあ明日それを私のところにも持ってきなさいねとだけ言い残してドアから出て行く。
「で、あの人何しに来てたの?」
「ああ、恵方巻き喰いたかったみたいだぜ?」
 耳をすませば、何やら『だからリア充はー!』とかいう叫び声が聞こえたが、それは二人揃って聞かない事にした。

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